この「ゴルフ会員権の個人売買のリスクと対処法」について解説している動画の内容が素晴らしいので、内容をまとめさせていただきました。
はじめに、テキストベースで全体像をつかんだあとに、動画を見ると理解を深めることができます。(動画のだいたいの時間帯も記載しています)
この動画の以下の3つ点がすぐれています。
1.ゴルフ会員権の個人売買における具体的なリスクが明確に説明されている点
2.リスクへの対処法が具体的に示されており、実践しやすい点
3.専門家ならではの視点から、注意すべき点が網羅的に解説されている点
【00:00~】ゴルフ会員権の個人売買とは?個人売買の基本と注意点
動画では、ゴルフ会員権の個人売買について、基本的な概念とその注意点について解説しています。
ゴルフ会員権の売買は通常、会員権業者を仲介して行われますが、個人間売買は、売り手と買い手が直接取引を行う方法です。
個人間売買は、友人、親戚、職場の同僚など身近な人同士で行われることが多いですが、注意すべき点が多く、落とし穴もあると動画では指摘しています。
この動画では、個人間売買のメリット、リスク、そしてその対処法について詳しく解説しています。
【01:04~】ゴルフ会員権の個人売買のメリットは手数料無料!
ゴルフ会員権の個人売買の最大のメリットは、会員権業者に支払う取扱手数料がかからないことです。
例えば、500万円でゴルフ会員権を売却する場合、個人間売買であれば手数料なしで500万円が手元に入ります。しかし、会員権業者に依頼すると、通常2%の手数料がかかるため、500万円×2%=10万円の手数料が差し引かれます。
この手数料がかからない点が、個人間売買の唯一にして最大のメリットです。
【02:21~】ゴルフ会員権の個人売買の4つのリスクについて解説
動画では、ゴルフ会員権の個人売買には以下の4つのリスクがあると説明しています。
1.適正価格での売買にならないリスク
2.売り買いできる会員権ではない可能性があるリスク
3.入会時のサポートが受けられないリスク
4.税金の処理が必要なリスク
【02:48~】リスク1:ゴルフ会員権が適正価格で売買されないリスク
会員権業者が仲介しない個人間売買では、売り手と買い手が直接価格を決めるため、相場を詳しく知らないと適正価格ではない金額で売買される可能性があります。
適正価格よりも高く売れれば売り手は得をしますが、低く売ってしまうと損をしてしまいます。後から相場を知り、トラブルに発展する可能性もあります。
特に身近な人との取引では、人間関係が悪化する最悪のケースも考えられます。
適正価格を決める方法については、動画の後半で解説されています。
【04:05~】リスク2:ゴルフ会員権が売買できないリスク
ゴルフ会員権の中には、売買できないものが存在します。
例えば、ゴルフ場によっては第三者への譲渡が禁止されている会員権や、年会費や売掛金が未納になっている会員権、すでに除名されていて効力のない会員権などがあります。
これらの会員権を購入しても、ゴルフ場のメンバーにはなれません。
会員権業者は、取引前に必ず売買できる会員権かどうかを確認しますが、個人間売買では確認を怠るとトラブルの原因となります。
【04:48~】リスク3:ゴルフ会員権の入会サポートが受けられないリスク
ゴルフ会員権の売買には、ゴルフ場に提出する必要書類があります。
ゴルフ場によって異なりますが、5枚から10枚以上の書類を準備する必要があります。書類の記載方法が異なると、ゴルフ場は入会を受け付けてくれません。
例えば、印鑑証明は売り手と買い手ともに3ヶ月以内のものが必要だったり、書類によって認印と実印を使い分けなければならないなど、ゴルフ場ごとに細かいルールがあります。
また、ゴルフ場には入会条件があり、紹介者が必要な場合もあります。個人間売買では、これらの手続きをすべて自分で行う必要があります。
【06:13~】リスク4:ゴルフ会員権売買にかかる税金処理のリスク
ゴルフ会員権の売買では、税金が発生します。
売り手側には譲渡所得税がかかり、利益が出た場合は所得税を納める必要があります。ゴルフ会員権の税金は複雑で、保有年数や特別控除によって税額が変わります。
確定申告には領収書や取引書などの証憑書類が必要ですが、個人間売買では、これらの書類も売り手と買い手で準備する必要があります。
2023年10月からはインボイス制度も始まるため、これらを加味した書類を作成し、適切に税金の処理を行う必要があります。
【07:33~】ゴルフ会員権の個人売買のリスクへの対処法を解説
動画では、ゴルフ会員権の個人間売買のリスクへの対処法を解説しています。
【07:40~】適正価格の決め方:ゴルフ会員権の相場を把握する方法
個人間売買で適正価格を決めるには、まずゴルフ会員権の相場を把握する必要があります。
具体的な方法として、以下の2つを動画では紹介しています。
1.会員権業者のホームページの相場表を参考にする
会員権業者のホームページには、売り希望金額と買い希望金額が掲載されており、おおよその相場を知ることができます。
複数の業者のホームページを比較することで、より正確な相場を把握できます。
ただし、相場は日々変動するため、最新の情報を確認する必要があります。また、会員権の種類によっては掲載されていない場合や、売り希望と買い希望の金額のレンジが広すぎて参考にならない場合もあります。
2.会員権業者に査定を依頼する
会員権業者に売買の仲介を依頼せずに、査定のみを依頼することも可能です。プロの目で、その会員権がいくらの価値があるのかを知ることができます。
会員権の査定サービスは、企業の決算向けに行われることが多いですが、個人でも依頼することができます。
動画内では、日本ゴルフ同友会では1コースにつき3000円で査定を行っていると紹介しています。
【10:30~】入会サポートがない場合の対処法:ゴルフ場に直接確認
個人間売買では、入会時のサポートを受けられないため、書類の準備や手続きをすべて自分で行う必要があります。
この場合の対処法としては、ゴルフ場に一つ一つ確認しながら慎重に進めることが重要です。
売却に必要な書類、入会に必要な書類はゴルフ場に用意されていますし、書き方や手続きについてもゴルフ場に確認すれば教えてもらえます。
年会費の納付状況や在籍確認も、本人から連絡すれば対応してくれます。
ただし、ゴルフ場側も、会員権の手続きについてどれくらい理解しているか分からないため、すべてを1から説明してくれるわけではありません。
こちらから聞きたいことをまとめて、1歩ずつ、すべての手続き、すべての書類を一つ一つ確認するようにしましょう。
【11:42~】ゴルフ会員権の個人売買まとめ
ゴルフ会員権の個人間売買は、手数料がかからないという大きなメリットがありますが、それ相応のリスクと労力がかかることを理解しておく必要があります。
もし個人間売買について悩んでいる場合は、日本ゴルフ同友会に相談することをおすすめしています。
動画では、概要欄にリンクが貼ってあります。
この動画が良かった、ためになったという方は、ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いします。